平成17年11月19日〜平成18年2月25日におこなった夢ワカメ・ワークショップの記録です。
第1回ワークショップ〜種糸の取り付け
平成17年11月19日(土)、20日(日)
今年も夢ワカメ・ワークショップがはじまりました。今回は「第25回全国豊かな海づくり大会(かながわ大会)」の一環として、みなとみらい21地区臨港パーク内の潮入の池前でワカメを育てます。11月19日(土)、20日(日)の二日間、会場に来てくれたみなさんにワカメの種糸の取り付けをしてもらいました。
まず、このワークショップの説明が行われました。ワカメを育てることは東京湾をきれいにすることにもつながるのです。受付が終わった参加者は、ひとりひとりが自分のワカメの目印とするプラバンを作り、岩手県釜石市から送られてきたワカメの種糸といっしょにロープにはさみこむ作業をします。
一方、海辺では、みんなが種付けをしている間にイカダを海へ設置する作業が行われています。
ワカメの種付けと同時に、「水辺を記録する会」によるムラサキイガイの海水浄化実験や海の生きもの観察会もおこなわれました。透明アクリルパイプ2本の中に海水を入れ、ムラサキイガイを片方に入れます。これに濁った水を入れると、どのような変化が起こるかを観察してもらいました。
全員が種糸をロープにくっつけ終わったら、海へ運びます。このロープは「海をつくる会」のダイバーたちの手によりイカダに設置され、来年2月の収穫を待つのです。今年は二日間で合計12本のロープに、なんと253人がワカメの種糸を取りつけました。
さて、来年2月25日(土)の収穫のときにはどれくらいの大きさになっているでしょうか。みなさん必ずとりにきてくださいね。
平成18年2月25日(土)
昨日まで降っていた雨もやんで、本日は晴天なりの横浜港です。待ちに待ったワカメの回収には、昨年の11月に種付けをした大勢の皆さんが再び集まりました。
「海をつくる会」のダイバーたちが、ワカメの種糸を付けたロープを海に浮かぶイカダからはずして陸へ運んで来ます。そのロープには立派に生長したワカメの姿があり、みんなもビックリです。それぞれ自分でくっつけたプラバンを頼りに、マイワカメを探し出します。
ワカメの生長は自然のものなのでそれぞれですが、だいたい1m程度には育っていたようです。自分の身長と同じくらいの大きさになるなんて、種付けをしたときには想像もしなかった生長ぶりにみんなビックリと同時にうれしさ大爆発です。
自分のワカメを探し出したら、バネ秤でその重さをはかります。各班のスタッフが、ひとりひとりの重量を記録して全員分をまとめます。この総計に係数を掛けると、回収したワカメが窒素・リンなどを吸収した量が算出されます。これが、みんなで横浜港をきれいにした量となるのです。
作業が終わったら、待ちに待ったワカメの味噌汁大会です。寒いときにはやっぱりこれが一番美味しいですね。
ワカメの種糸を提供してくださった釜石湾漁業協同組合の前川さんからは、釜石と横浜のワカメの違いや国産と外国産のワカメの違いなどのお話と共に、こんなにたくさんのワカメを持って帰ってどうしようとお困り(?)のみなさんにのため、ワカメの保存方法に関するレクチャーもありました。
今回のワカメ回収量は769.8kg。リンの量では532gを取り上げました。ワカメの養成期間は、11月20日から2月25日まで97日間なので、窒素の単位面積あたり三次処理量(取り上げ量)は、1,762g/97日/100m2であり、182mg/m2/日となります。一方、三番瀬(千葉県)の補足調査では、窒素の三次処理量は約100mg/m2/日と計算されています。これを分かりやすく下水処理場と比較すると、1,280haの三番瀬の浄化量は13万人分の下水処理場に匹敵するとされています。これを1人分の干潟面積に換算すると、約100m2、ワカメの筏と同面積になります。今回の浄化量は三番瀬干潟の1.82倍なので、「ワカメの筏の上には海に負荷をかけずに2名弱を住まわせることができる」という結論になりました。
本年度も大勢の参加者のみなさん、ご協力いただいたみなさんのおかげで、無事に終了することができました。今後もこの夢ワカメ・ワークショップを続けて行けるよう、スタッフ一同がんばります。次年度のワークショップでまたお会いできることを楽しみにしています。
ありがとうございました。