平成14年10月27日〜平成15年3月22日におこなった夢ワカメ・ワークショップの記録です。
第1回「見てみよう。聞いてみよう。そして考えよう」
平成14年10月27日(土)
今日が第一回目。帆船日本丸・横浜マリタイムミュージアムに集合し、ワークショップの説明の後、コンブのサンプルを見たり、パックテストで水質を調べたり、水温、透明度などの観測、生きもの観察などを行いました。
そして、ワカメを育てるためのイカダを作り、みんなの手で水面に浮かべました。
次回は、このイカダにワカメの種糸を取り付けます。
平成14年11月16日(土)
海辺つくり研究会理事長で、元つくば大学教授の横浜康継先生による海藻の種類や役割のお話を聞いてから、ひとりひとりがワカメに付けるプラバンを制作し、看板用の絵を描きました。看板に使う絵は、コンテストで選ばれます。グランプリ作品として看板に入れた絵は、横浜市立青木小学校6年2組の叶内遙くんの作品でした。
次に、岩手県釜石市から送られてきたワカメの種糸の取り付けを行いました。まず、横浜の海の生きものの話と種糸の取り付け方を、神奈川県水産総合研究所の工藤孝浩さんに教えてもらい、種糸を取り付けながら、「海をつくる会」のダイバーがとってきた海の生きものの水槽展示と説明を聞きました。種糸を取り付けたロープは、ダイバーの手で、前回浮かべたイカダに結びつけられました。
さて、次回ワカメはどのくらいの大きさに成長しているでしょうか?楽しみですね。
平成15年2月22日(土)
皆でネームプレートをつけ育成ワカメもだいぶ大きくなったので、半分位を引き上げました。
それぞれのワカメはバネ秤で重さをはかり、記録しました。全員の重量の総計に係数をかけ、回収したワカメが窒素、リンなどを吸収した量を計算します。また、ワカメが生長している海の水質をSTDという水質調査機器を使ってはかりました。
重さをはかったワカメはもって帰り、残りのワカメはイカダでまた海に戻します。
ワカメの味噌汁も美味しかったです。
平成15年3月22日(土)
釜石市立尾崎小学校の友達が二泊三日の日程で横浜にやってきました。
みんなでいっしょに横浜市海事広報船「はまどり」に乗って横浜港内の見学をしたあと、ぷかり桟橋で船を下り、ワカメを育てている日本丸のところまで移動。尾崎小学校のみんなが、ワカメの種つけから塩蔵まで学習したことを発表しました。
そして、横浜のワカメを引き上げ、今回も重さをはかって窒素、リンなどを吸収した量を計算します。また、釜石のワカメとの比較もしてみました。やっぱり、釜石と横浜ではだいぶ違うみたいです。
尾崎のワカメのしゃぶしゃぶをみんなで美味しく食べたあとは、横浜観光を楽しみました。
今回の交流会も大成功。次回は釜石であえるかな。
ワカメが生長している海の水質です。STDという水質調査機器を使いました。Sは塩分、Tは水温、Dは深さを示します。水深方向に水温と塩分が計れる機械です。
ワカメが生長するためにはどんな水質が良いのでしょう?
測定日 平成15年2月22日(土) 11:35
水深 (m) |
水温 (℃) |
塩分 |
溶存酸素 (mg/L) |
溶存酸素 (%) |
pH |
電気伝導度 (μS/cm)
|
| 0.0 |
8.02 |
22.47 |
10.16 |
99.5 |
8.22 |
35620
|
| 0.5 |
8.02 |
22.72 |
9.93 |
96.4 |
8.22 |
35970
|
| 1.0 |
9.09 |
26.29 |
9.65 |
98.1 |
8.19 |
40780
|
| 1.5 |
9.92 |
27.75 |
9.93 |
104.1 |
8.23 |
43060
|
| 2.0 |
10.03 |
27.87 |
10.07 |
106.1 |
8.23 |
43210
|
| 2.5 |
10.10 |
28.02 |
9.92 |
105.8 |
8.22 |
43410
|
人間の生活から流される排水などには、窒素やリンが含まれています。これが適度に海に流れ込むと栄養になり、生き物のためになるのですが、多すぎると富栄養化といって赤潮などの原因にもなり、生物が棲めない海になってしまいます。みなさんが育成したワカメは窒素やリンを吸収して大きくなりました。つまり横浜の海をどれだけきれいにしたかという結果です。
事前に一部のワカメで窒素やリンがどれくらい含まれているか分析をしました。それにみなさんが回収したワカメの重さをかけると全体の窒素やリンの回収量がわかります。
総炭素というのは、ワカメを有機物として見立てた場合に炭素量として表現したものです。
ワカメの回収量
| 番号
|
氏名
|
ワカメの重さ(g) 平成15年2月22日
|
ワカメの重さ(g) 平成15年3月22日
|
| 1
|
さかもといずみ
|
200
|
-
|
| 2
|
おおいしまひろ
|
50
|
-
|
| 3
|
いのゆうた
|
50
|
-
|
| 4
|
さかもとなぎさ
|
50
|
-
|
| 5
|
たなかしおみ
|
50
|
-
|
| 6
|
いそがいりく
|
120
|
180
|
| 7
|
おおいしゆきひろ
|
100
|
-
|
| 8
|
いそがいがく
|
80
|
-
|
| 9
|
ひよし
|
100
|
-
|
| 10
|
すずきゆうり
|
170
|
-
|
| 11
|
やましたかおり
|
120
|
-
|
| 12
|
みたにようへい
|
220
|
-
|
| 13
|
ほしのぶお
|
250
|
-
|
| 14
|
しもやまあさみ
|
130
|
-
|
| 15
|
さいとうことみ
|
120
|
-
|
| 16
|
たかもりあきな
|
90
|
220
|
| 17
|
すぎもとなつき
|
60
|
-
|
| 18
|
かとうつかさ
|
380
|
-
|
| 19
|
なかむらあきら
|
120
|
-
|
| 20
|
きづこうたろう
|
270
|
-
|
| 21
|
たてのひろむ
|
150
|
100
|
| 22
|
みかみけんいちろう
|
300
|
-
|
| 23
|
ひるかわはやと
|
270
|
-
|
| 24
|
のぐちはるき
|
180
|
250
|
| 25
|
あおきしゅんや
|
500
|
-
|
| 26
|
おおくぼはなこ
|
80
|
-
|
| 27
|
あべかずみ
|
200
|
-
|
| 28
|
よこただいち
|
330
|
-
|
| 29
|
よしだゆうた
|
270
|
-
|
| 30
|
にしゆかり
|
50
|
-
|
| 31
|
よしざわけんと
|
220
|
-
|
| 32
|
さおとめ
|
280
|
-
|
| 33
|
きむら
|
480
|
150
|
| 34
|
かのうちはるか
|
1000
|
200
|
| 35
|
あらいゆきえ
|
1050
|
-
|
| 36
|
やまね
|
120
|
-
|
| 37
|
さとうたかし
|
320
|
-
|
| 38
|
ほりりょうた
|
270
|
250
|
| 39
|
わたなべみなみ
|
1250
|
410
|
| 40
|
くどうこうへい
|
450
|
300
|
| 41
|
ないとうつよし
|
110
|
-
|
| 42
|
たにこしけいすけ
|
100
|
240
|
| 43
|
やまぐちしんご
|
170
|
-
|
| 44
|
すどうまい
|
150
|
-
|
| 45
|
たなかえりか
|
180
|
-
|
| 46
|
くどうあゆみ
|
460
|
-
|
| 47
|
かのうちなおき
|
1100
|
-
|
| 48
|
ひらのまさし
|
400
|
140
|
| 49
|
まつむら
|
420
|
-
|
| 50
|
くどうかずや
|
60
|
600
|
| 51
|
かのうちなぎさ
|
-
|
300
|
| 52
|
ごみょうなるみ
|
-
|
250
|
| 53
|
からかまみさ
|
-
|
270
|
| 54
|
ごみょういくみ
|
-
|
300
|
| 55
|
いまむらまい
|
-
|
250
|
| 56
|
うみをつくるかい
|
-
|
120
|
| 57
|
うみべつくりけんきゅうかい
|
-
|
520
|
| 58
|
じむきょく(残り)
|
2250
|
2550
|
| -
|
合計
|
15900
|
7600
|
| -
|
-
|
平成15年2月22日
|
平成15年3月22日
|
| 乾燥重量
|
(合計*0.072)(g)
|
1144.8
|
547.2
|
| 総炭素量
|
(乾燥重量×254÷1000)
|
290.7792
|
138.9888
|
| 総窒素量
|
(乾燥重量×31.8÷1000)
|
36.40464
|
17.40096
|
| 総リン量
|
(乾燥重量×9.6÷1000)
|
10.99008
|
5.25312
|
総計
| 乾燥重量
|
(合計*0.072)(g)
|
1692
|
| 総炭素量
|
(乾燥重量×254÷1000)
|
429.768
|
| 総窒素量
|
(乾燥重量×31.8÷1000)
|
53.8056
|
| 総リン量
|
(乾燥重量×9.6÷1000)
|
16.2432
|