東京湾の生き物とふれあおう-とつくられた「東京湾わんぱく探検隊」の小中学生とその親などが、千葉県船橋市沖の干潟「三番瀬」で、素もぐりに挑戦しました。シュノーケルでのぞきこんだ海底に生き物を見つけるたびに、お友だちの間から歓声が上がっていました。
探検隊は東京湾海洋研究会と世界自然保護基金(WWF)日本委員会が募集しました。夏から秋にかけて、東京湾で潮干がりと釣りをします。
この日はシュノーケルをつけての潮干がりです。参加した二十五人のお友だちは五人ほどのグループに分かれ、水深一メートルほどの浅瀬が数キロメートルにわたってつづく三番瀬で貝やカニ、魚を観察しました。
三番瀬は、自然海岸の九割以上がうめ立てられた東京湾にのこされた数少ない自然の干潟です。
海洋研の会員で、神奈川県水産総合研究所の主任研究員、工藤孝浩さんにひきいられたグループは、午前中の一時間ほどの間に、ヤドカリ、カニ、ミズクラゲ、アサリ、バカガイなどを見つけました。
午後からは、海洋研代表で東邦大学講師の風呂田利夫さんが、酸素ボンベをつけテレビカメラを持って浅瀬のまわりを水深六メートルほどまでもぐり、海の中のようすを生中継しました。
ときおりカニや魚が画面を横切りますが、ドロやプランクトンの死がいなどでにごっています。画面を見つめていた向後彩子さん(千葉県佐倉市佐倉小五年)は「浅瀬のほうがきれい」とつぶやきました。
探検隊に参加した内藤麻央くん(東京都多摩市聖ヶ丘小六年)のお母さんは、「わたしが子どものころは、東京湾が遊び場でした。東京に海があることを子どもにも教えたかった」と話します。内藤くんも「思ったよりきれいだった。海の生き物がいっぱいいたよ」と楽しそうでした。(別府 薫)
東京湾の生き物とふれあい、自然の大切さを学ぼうとつくられた「東京湾わんぱく探検隊」(主催・東京湾海洋研究会)の小・中学生が、東京湾でハゼつりに挑戦しました。
参加したのは、隊員の小・中学生とその保護者などおよそ二十人。千葉県の船橋漁港からつり船に乗りこみ、十五分ほどの江戸川放水路へ向かいました。
ハゼつりのコツについて、海洋研の塩井豊さんは「海底を泳ぐ魚ですから、つり糸のおもりを底につけてください。かかってもすぐには引き上げないで、少しづつ引いてください」。
はじめはエサのゴカイのつけ方や、つりざおの持ち方がぎこちなかったお友だちも、なれると体長十五センチほどのハゼを次つぎにつり上げ、そのたびに歓声が上がりました。
探検隊では七月末に、東京湾の沖合に広がる干潟・三番瀬でシュノーケリングを体験しています。つりあげたハゼは、そのときに見たものより、ひと回り以上大きくなっていました。
「ハゼは干潟で成長して、秋から冬にかけて産卵のために、この水路のあたりまでのぼってくるのです」。海洋研の代表で東邦大学講師の風呂田利夫さんの説明に、お友だちも自然の干潟の大切さをあらためてかみしめていました。
今回の探検のしめくくりとして、東京湾の未来について専門家をまじえて話しあう「わんぱくシンポジウム おもしろいぞ東京湾!」が十月二十九日午後二時から、東京都千代田区のカンダパンセ・パンセホールで開かれます。申しこみ制で、参加費は千円。問い合わせは、海洋研の一柳洋さんへ。(別府 薫)
東京湾の生き物とふれあおうとつくられた「東京湾わんぱく探検隊」(主催・東京湾海洋研究会、後援・朝日学生新聞社)の小中学生がこのほど、活動のしめくくりとして「わんぱくシンポジウム おもしろいぞ東京湾!」に参加しました。探検隊員の作文の表彰式や、中学生や専門家の報告が行われ、参加者は東京湾の自然の大切さをあらためて確認しました。
探検隊は、夏から秋にかけて東京湾でシュノーケリングやハゼつりを体験し、東京湾にのこる自然の干潟やそこにすむ生き物とせっしてきました。シンポジウムでは、そのときの体験をつづった作文の表彰式と朗読が行われました。
東京湾海洋研究会賞を受賞した金子真奈さん(東京都千代田区・白百合学園小五年)はシュノーケリングをしたときに多くの貝を見たことがきっかけで、東京湾のアサリについて調べ作文にまとめました。
つづいて堀越彩香さん(東京都練馬区・光が丘第一中二年)は、小学一年のときから観察をつづけている。多摩川の河口近く、羽田空港南岸の生き物について、ビデオをまじえながら報告しました。「東京湾はきたないというイメージがありますが、羽田空港南岸だけで、およそ八十種類の生き物がいます。わたしたちのたいせつな財産である東京湾をこれからも守っていきたい」と話していました。
そのほか、海洋研のメンバーが、東京湾にすむさまざまな生き物とその環境についての報告をしました。海洋研代表の風呂田利夫さんは、「これからも海ともっとしたしんでほしい。わたしたちと海がいっしょにくらせる町づくりを考えましょう」とシンポジウムをしめくくりました。(別府 薫)
「江戸前の健康な海をみらいに」というテーマの東京湾イベント。第2回は未来を背負う子どもたちが東京湾に繰り出した。その体験発表会が10月29日東京<神田パンセホール>で行われた。子どもたちは東京湾で何を見て、何を感じたのか、わんぱくシンポジウムの様子を報告しよう。
「東京湾の豊かな自然をいつまでも残したい」という仲間が集まってできた<東京湾海洋研究会>。そんな研究会が主催するイベントが今年も行われた。会のテーマは「江戸前の健康な海をみらいに」。そこで今年は未来を背負う子どもたちに、東京湾を見てもらおうと企画した。<朝日学生新聞>の後援で、紙面でワンパク探検隊のメンバーを募集。100名の希望者がいたが、実際に東京湾でのスノーケリングも行う今回の探検、物理的な問題もあり、30名の子どもたちが隊員となった。
まず子どもたちは、東京湾でのスノーケリングを体験。船橋沖の「三番瀬」に繰り出して、スズキの子どもを見つけたり、アサリやアオヤギを掘ったり、カニを見つけたりと東京湾に生きる生き物を発見。おまけにアサリのみそ汁を飲み、東京湾の味覚も味わった。
続いて体験第2弾として、ハゼ釣りにトライ。行徳沖から出港し、<ディズニーランド>を見ながらのハゼ釣り。50匹近いハゼを釣り上げた子もいたとか。
そして東京湾を体験した子どもたちの感想が、シンポジウムで発表された。「細長く砂がとぐろを巻いているものを触ったら、あとでゴカイのウンチだよと教えてもらい、思わず手を洗ってしまった」という内藤麻央君。「アサリとアオヤギの見分け方をリーダーのお兄さんに教わったので、さっそくお父さんに受け売りして教えてあげました」という萩野恵理香ちゃんのほか、3名の子どもたちの発表が行われた。最初は東京湾の透明度の悪さに、「汚い」というイメージを持った子どもが多かったようだが、たくさんの生き物を発見するにつれ、どんどん東京湾が好きになったという。
塾にファミコン、整備された公園...。いまの子どもたちの周りには、ほんものの自然がない。ワンパク探検隊に参加した子どもたちは、東京湾という身近な場所に自然が残っていることを知った。