Sea of Tokyo Bay Action Voluntary Echo 21

SAVE21連続ワークショップぐるぐるめぐる東京湾ラリー

第3回「人工のはざまに残された海〜野島」

  • 実施期日:2004年2月21日(土)10:00〜16:00
  • 場所:野島、野島公園青少年研修センター(横浜市金沢区野島町24-1)
  • 主催:SAVE21実行委員会
  • 後援:神奈川県、千葉県、東京湾岸自治体環境保全会議、財団法人世界自然保護基金ジャパン、財団法人日本自然保護協会、財団法人日本野鳥の会
  • 協力:海をつくる会
  • オノマトペ指導:高橋小織
  • 事務局担当:三番瀬Do会議
  • 天候:晴れ
  • 参加者:30名
  • 参加費:500円(保険代、資料代として)
  • 内容:海班とまち班の二組に分かれ、野島の海岸と町内を散策しながら、それぞれの場所から聞こえてきた音を集め、展望台の上で報告会を行った。そして、それらの音をまとめ、オノマトペ(擬音語、擬態語)を用いた寸劇として発表した。
  • 報告書:海からの音どけもの─音の体験・表現型環境学習の方法─

    ─東京湾まち育てワークショップと総合的な学習をつなぐ4つの視点─
    <子どもの「感性」を養う学習>
    干潟での見て、聞いて、触れる体験で五感を使い、都会で眠っている感性を呼び覚まそう。
    <「地球の歴史・文化」を知る学習>
    東京・神奈川・千葉の東京湾各地の海とまちの姿、成り立ちを知ることで、私たちの住むまちを再発見しよう。
    <自然と人工的環境を比較し「環境問題」について知る学習>
    「自然の姿」「都会の海」〜わずかに残された環境と間近に迫った都会から身近な環境を見つめよう。
    <表現活動を用いることで「創造性」を養う学習>
    干潟での体験や気付きは、表現することでさらに深く自分の心や体の中に溶け込んでいく・・・。

内容紹介

野島公園青少年研修センターに集合
 野島公園青少年研修センターに集合。早速、海班とまち班に分かれて、野島探検のスタートです。
矢印 野島海岸
 オノマトペというのは擬音語、擬態語のことです。波がチャプチャプとか、鳥がキャーキャーとか。
矢印 神社
 まち班は最初に神社へ来ました。昔はここまで海だったんだって。ちゃんと「海」って書いてあります。
矢印
番辰丸さんのお話
 番辰丸の黒川さんから漁業のお話を聞きます。これは干したワカメ。昔はもっと綺麗で豊かな海だったんだけど...。
矢印 夕照橋
 夕照橋の上からは漁師さんの船と小屋が見えます。でも、ここはトラックや乗用車がブーブーとうるさいね。
矢印 黒川さんの井戸
 黒川さん宅の玄関にある井戸から水をジャージャーと出してみます。昔は飲み水にも使っていたそうです。
矢印
海をつくる会のダイバー
 一方、海班は海岸で、海をつくる会のダイバーが調査で採取してきたワカメや海の生物をみせてもらってます。
矢印 ワレカラ
 ゲゲゲッ!これはいったい何なんだ。ワレカラだって。ギョエー、気持ち悪いけど不思議な生きものだ。
矢印 野島海岸
 潮干狩りしている人たちも多くみられます。でも、鋤廉(じょれん)を使うのは禁止です。マナーを守ろう。
矢印
音まとめ
 拾ってきた音をまとめます。この音は何?貝をバキバキッとふんだときの音です。じゃあ、これは?
矢印 伊東会長
 午後からは、室内で寸劇づくり。まず、海をつくる会の伊東会長に、野島の海のお話などを聞きます。
矢印 展望台
 そして、展望台で海班とまち班が合流。それぞれ見たり聞いたりしてきたことを報告し合いました。
矢印
寸劇づくり
 まとめた音をもとに、オノマトペを使った寸劇のシナリオをつくっているところ。こんな野島になったらいいな。
矢印 まち班作品発表
 最初は、まち班の発表です。イキイキ、ムキムキ。漁師さんは元気でしたが、魚がとれなくなってド〜ン。
矢印 まち班作品発表
 みんなの力で綺麗な海に戻して、漁師さんがノビノビ、ワクワク、ウキウキと元気になったら良いですね。
矢印
まとめ
 野島の自然を満喫し、発表会も楽しかったですね。みんな面白すぎ。次回は東京港野鳥公園で総集編をやります。
矢印 海班作品発表
 ワレカラは海を汚した人間への逆襲のため、野島水路の排水口を塞ぐべくウニュウニュと突入して行きました(涙)。
矢印 海班作品発表
 次に海班です。今日一番衝撃を受けた生きものであるワレカラが主人公の「Theワレカラの逆襲」です。

オノマトペ寸劇シナリオ採録

まち班「無題」

    解説)この作品は、「自然をそのままに」「漁業が今以上に盛り上がってほしい」「生活の音・まちの音を無くさないでほしい」「海が汚れているので、これから豊かな海に戻ればいい」という野島への思いを表現したものである。

    ●野島の海
    ナレーション「昔々、野島は漁業がさかんなところでした。今日も漁師さんたちが網をかかえて忙しそうに海に出ます」
     網をかかえた漁師が登場。船に乗り込む。
    漁師「テキパキ、イキイキ、ムキムキ」
     まわりでは波の音が聞こえる。
    波の音「ザザザザザ〜」
     漁師は櫓(ろ)を使い船をこぎ出し、網を投げる。
    漁師「バァ〜、ワクワク、ルンルン」
    ナレーション「でも、野島の海は埋立地になってしまって、人工のものや工場が増えて環境が悪くなってしまいました」

    ●埋立地
     海を埋め立てる工事の音や工場の音が聞こえる。
    工事の音「ガン、ガン、ガン、ガン、ガン」
     漁師はがっくりと膝を落とし、頭をうなだれ、立ち上がることが出来ない。
    漁師「ド〜ン」

    ●野島の町
     町の中では人々の生活の音や車の音が聞こえる。
    トラックの音「ピー、ピー、ピー」
    ナレーション「でも、このままでいいのかな?やっぱり豊かな海に戻るといいな」

    ●野島の海
     漁師が徐々に元気を取り戻し、立ち上がる。
    漁師「ノビノビ、ワクワク、ウキウキ」
     再び櫓(ろ)を使い船をこぎ出す漁師。まわりから鳥の鳴き声や波の音が聞こえてくる。
     おしまい。

海班「Theワレカラの逆襲」

    解説)この作品は、海岸で見つけたワレカラという何とも言えない不思議な生きものに衝撃を受け、それを主役としてつくりあげられたもの。ワレカラとはエビの一群で、海中の泥の中や海藻に付着している体長1〜2cmほどの生きものである。

    ●野島の海
    ナレーション「ここは金沢八景の近くの野島です。野島ではワカメがよくとれます。2004年のある日、野島のベテラン漁師の八木さんは、いつものようにワカメをとりに行きました」
     漁師が登場。
    漁師「もうあったかポカポカの春になったな。そろそろワカメも終わりかもしれないな。ちょっとワカメをのぞいてみよう」
     漁師は養殖イカダの中をのぞいて、ワカメを持ち上げる。
    漁師「おお、なかなか大きなワカメがとれた。これはいいワカメだ。家まで持って戻ろう。ああ、このワカメやけに重い」
     ワカメを引っ張ると、そこにはたくさんのワレカラたちがくっついている。
    漁師「よし、持てるだけ持って帰って、これを干していいワカメになるようにしよう」
     持ち上げたワカメにワレカラたちがくっついてくる。
    漁師「やっぱしこのワカメおかしいぞ!ああ、何だこれは!」
    ワレカラ「ウニュ、ウニュ、ウニュ、ウニュ、ウニュ、ウニュ、」
     ワレカラたちが動き出す。
    ナレーション「野島の鳥たち、ユリカモメ、ヒヨドリもこのワカメにびっくり」
    ユリカモメ「キー、キー」
    ナレーション「ゴカイはあまりにびっくりして緑色になってしまいました」
     ゴカイが飛び上がる。
    ナレーション「カニはハサミを広げたまま動くことができません」
     ハサミをふるわせるカニ。
    カニ「ガタ、ガタ、ガタ」
    ナレーション「マテガイは砂の中から飛び出して水を噴き出しました」
     遠くまで飛んでいくマテガイ。
    マテガイ「シュー、シュー、シュー」
    ナレーション「人間も来ました」
     人間がカメラを持って登場。
    人間「よーし、今日はスクープをとってやるぞ!ああ〜!あれは何だ!」
     うごめくワレカラたちに人間は驚く。

    ●野島水路
    ナレーション「ワレカラたちは再びひとつになると、野島水路へ向かって行きました」
     一団となったワレカラたちがうねうねと進んでいく。
    ナレーション「ワレカラたちは排水口へ向かっていくと、排水口をふさいでしまいました」
     排水口へ入っていったワレカラたちは、やがてその姿を消していく。
    ナレーション「みなさん、野島の自然と生きものを大切にしてワレカラのすむ海を守りましょう」
     おしまい。

総集編

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